Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

毒葡萄

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070408/sourgrapeの「ARTIFACT@ハテナ系 - 酸っぱい葡萄愛好家」に関して。

ネットでポジティブなエントリを探してきては、ちくいちネガティブにそれが自分の事例には適用できないことを書き並べる、という作業を行うことによって精神安定をはかっている人のこと。その作業による文章は普段の文章よりも、活き活きしていることが多い。

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070408/sourgrape


酸っぱい葡萄というのはもちろん比喩でしょう。イソップ童話に出てくるキツネは、食べようとしたけど手が届かずに食べられなかった葡萄を、あんなものは酸っぱいんだと言うことで自分をごまかします。しかし、キツネは別に酸っぱい葡萄が好きなわけでは無いので、その辺がリンク先の事例には適用できないかもしれません。
ところで、植物に例えた比喩で思ったのは、酸っぱいぐらいだったらまだいいけど毒があったら困るよなぁということです。毒葡萄なんていうものは無いみたいですが、山菜と間違えて毒草を食べてしまう事故は良くあるようです。以下http://www.sankei.co.jp/seikatsu/shoku/070222/shk070222000.htmの「山菜採り 命もマナーも守って 毒草ご注意|食|生活・健康|Sankei WEB」からの引用。

健康志向が後押しして広がる「山菜ブーム」。定年を迎える団塊の世代が今後続々と“山デビュー”することが予想されるが、この時期の山菜は食べられるものと毒草との区別がつきにくいことから特に注意が必要とされる。減らない中毒者、過熱するブームの陰で続出するマナー違反…山に入る際には最低限の知識とマナーが必要なようだ。(森浩)

http://www.sankei.co.jp/seikatsu/shoku/070222/shk070222000.htm

テレビ番組の中で、毒のあるフクジュソウのてんぷらを紹介して、実際に食べるのまで放送したということもあったようです。http://www.j-cast.com/2007/04/06006607.htmlの『J-CAST ニュース 「毒草」てんぷら放送した テレビ信州のお粗末』より引用します。

テレビ信州で2007年3月30日に放送された「情報ワイドゆうがたGet!」の特集コーナー「春うらら!花の里のんびり散歩!」で、毒があるフクジュソウのてんぷらを紹介し、女性リポーターがこれを食べてしまった。テレビ信州は「山野草に詳しい人の紹介だった。毒があるとは知らなかった」という。幸いリポーターの健康に異常はなかったというが、場合によっては「春うらら」どころではない事態になるところだった。

http://www.j-cast.com/2007/04/06006607.html


最初のリンク先で書かれている“ポジティブなエントリ”が、葡萄に例えられるものなのか、野草や毒草に例えられるものかは一概には言えないので、個別に判断する必要があるでしょう。まあどちらの場合でも単なる比喩にすぎないわけですが。
あと“自分の事例には適用できないことを書き並べる”ということに関して否定的に書かれていますが、これもまた場合によるかなと思いました。同じ日のhttp://d.hatena.ne.jp/kanose/20070408/packetfixedamountにある「ARTIFACT@ハテナ系 - パケット定額がPC接続でも適用されると勘違い」を読むと、自分の事例に適用できるかどうかを確認することが大切だとも思えてくるからです。パケット定額を葡萄に例えた場合に、PC接続時には酸っぱい葡萄になる、場合によっては毒葡萄になるとも例えることができるでしょう。だいぶ前のインターネット接続に関するCMで、カレーの食べ放題でライスが別料金というのを思い出しました。あれは電話料金も込みで定額の接続サービスの宣伝だったような。今ならWILLCOMが同じようなCMをやることもありえるかも。PC接続でも定額ですとかいって。
ある面でネガティブに感じられることでも、別の面では役に立つこともあるので、何事にも先入観を持たずに接することができたらいいなと思いました。