無線送電

はてなブックマークの最近の人気記事で紹介されていたhttp://rssblog.blog81.fc2.com/blog-entry-21.htmlの「アイデアノート 電気のコードを使わずに空気で伝達する電気。すごいけどなんか怖い。」に関して。

要するにもう携帯電話の充電器が全くいらなくなるだろうというニュース。
確かに記事を見れば、いらなくなる事は間違いなさそうなんですが･･･。
ペンシルバニアのPowercastが開発したようなのですが、これがまたすごい。
何がすごいって、空気中に電気を送る装置を開発したとかで･･･。

http://rssblog.blog81.fc2.com/blog-entry-21.html

マイクロ波をつかって電気を送電するというアイデアは昔からありました。太陽電池を沢山のせた発電衛星から地球に電波で送電するというのははてなブックマークのコメントにもありまた。実際にも、模型飛行機や飛行船に電波で送電して動かすという実験も行われているようです。
そういう点では空気中に電気を送るというのは驚くほどのことではないと思います。ラジオやＴＶの電波も電気を送っている点では同じで、強さが違うだけです。それに、電池を使わないゲルマニウムラジオなどではラジオの電波を情報としてだけでなく、電力としても活用しています。
しかし、家庭内で使えるレベルで電力送電が出来るとしたらすごいのではないかと思います。あまり強い電波を使うと人体に影響が出る可能性もあるし、電子機器に対する影響も考える必要もあります。また、有線接続と比べて効率があまり悪いのでは困ります。送電装置から電波が出しっぱなしになるとしたら、あまり効率は高くないのでは無いでしょうか。近距離で磁気結合を使えば効率は高くできるし、そういう装置もありますが、その場合は部屋のどこにあってもというわけにはいきません。

家庭の中での無線送電をもっと進めれば、送電線が全く必要無い発電所からの無線送電になります。このアイデアも古くからあって、ニコラ・テスラまで遡ることができます。

参考リンク「マイクロ波送電の様々な応用」http://www.kurasc.kyoto-u.ac.jp/plasma-group/sps/future.html

発明超人ニコラ・テスラ (ちくま文庫)