Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

理想の社会

はてなブックマークで紹介されていたhttp://www.asahi.com/national/update/0730/SEB200707300017.htmlの『asahi.com:「困窮者、はよ死ねってことか」 孤独死男性日記に残す - 社会』に関して。

 辞退届によって生活保護を廃止されて孤独死した北九州市小倉北区の男性(当時52)が、辞退届提出後に「生活困窮者は、はよ死ねってことか」などと日記に書き残していたことが30日、分かった。これまで市が「男性が自発的に出した」としていた辞退届についても、「書かされ、印まで押させ」と強制をうかがわせる記述があった。

 日記の詳細は遺族の了解のもと、生活保護行政検証のための第三者委員会にコピーが公開され、稲垣忠委員長が会見で一部を読み上げた。男性が出したとされる辞退届のコピーも市が公開した。

http://www.asahi.com/national/update/0730/SEB200707300017.html


結果からみれば、生活保護を打ち切った北九州市に問題があるということができますが、どうしたらよかったのかというのは難しい問題です。死亡した男性も、日記に書いていたようなことを生活保護の担当者には言わなかったのでしょうか。人が何を思っているのかというのは外側からはわからないのですが、他人が判断することが出来るのは外側からだけです。
地震などの災害があった場合の援助というのは、一般からの募金なども含めて広く行われているように思います。しかし、日常に存在する問題については何か事件が起きないと認識されにくいのでしょう。


死亡した男性のように困窮している人が身近にいた場合に、自分は何をするだろうかということも考えてみると、問題の難しさがわかるかもしれません。死にそうな人におにぎりを食べさせるか無視して見殺しにするかと尋ねれば、たいていの人はおにぎりを食べさせると答えるかもしれません。しかし、その後はどうするのか。明日またおにぎりを食べさせるのかそのまた次の日も、それともどこかで見捨てるのか。