Log of ROYGB

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フランス5

http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20070917#p1の「巴里の日本人」に出てきた数の話に関して。フランス語の数の数え方がには二十進法が混ざっているかのようでわかりにくいというのは有名だけど、それについて何か書くほどフランス語を知らないのでコメント欄の余談について。

話はずれるけど、筒井康隆の『脱走と追跡のサンバ』に「日本語(漢字)は10進法ではなく11進法だ。なぜなら「十」から「十一」に変化するときにケタが変わるからだ」と主人公が屁理屈をこねるシーンがあったなあ。

http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20070917#c


「十一」で桁が変わるとするなら「二十一」でも桁が増えるし「三十」で戻って「三十一」でまた増えて、どんどんすすんで「百」で減ってしまうと考えなければいけないけれどそれはどうしたらいいんだろうと思いました。

それはともかく十一進数については思うところがあって、なぜ人間の指が十本なのに十一進数にならなかったのだろうかというものです。なぜってソロバンの玉は各桁の合計が9になっているように、十進法で使う数は0から9の十種類だからです。
別の説明をすると、二進数で数を数えると片手で三十二まで数えることが出来ます。右手の親指を折って一、人差し指を折れば二、そして三の時には親指と人差し指を折るといった具合。各指が二進数の一桁に相当するわけです。
つまり、指一本で二進数になるのだから、同様に指九本で十進数になるのならば理解できるけれど、指が十本ならば十一進数になるはずなのに何故か十進数を使うようになったということです。