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日本SF

http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20071018/1192715782#Cにある「マサチューセッツ工科大学トライフォースが出現!」のコメント欄で書かれていた『ETV特集「21世紀を夢見た日々〜日本SFの50年」』の感想です。

参考 http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2007/1021.html 『21世紀を夢見た日々〜日本SFの50年〜』
フレーム版のアドレスはhttp://www.nhk.or.jp/etv21c/backnum/index.html

日本にSFのファンクラブが生まれて50年。伝説的なSF作家たちのグループ、「SF作家クラブ」が結成されて45年。星新一小松左京筒井康隆手塚治虫など、SF作家クラブのメンバーは、文学の枠にとどまらず多方面で縦横の活躍を果たし、黄金の60年代と呼ばれるようになる。鉄腕アトムウルトラシリーズなどがそこから生まれていった。彼らが育んだSFの「遺伝子」は、70年代半ばから音楽、映画、小説、アニメへと、さまざまなジャンルに広がり、世紀末を挟んで「オタク文化」の豊穣な世界を作り上げて行った。

http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2007/1021.html 


「SF作家クラブ」結成当時の話や、当時の録音や映像はTV番組ならではのものかと感心しました。番組中でもいわれていましたが、オープンリールで録音を残しておいたり8ミリフィルムでの映像が残っているのは先駆性を感じさせました。作家のインタビューや懇談はもう少し沢山あればと思いました。小松左京は少し前のSF大会の記事の写真でも思いましたが、ずいぶん年をとった印象です。

資料的な部分ではもう少し深いものを期待していました。海外の作家でSFという言葉の以前に存在した作家としてジュール・ヴェルヌH・G・ウェルズの名を挙げているのだから、日本の海野十三も名前くらいは出してもよかったのではないかと思いました。「宇宙戦艦ヤマト」の映像や松本零士のインタビューもあったので、それにからめてとかやり方はいろいろあったはず。ヤマトに出てくる沖田艦長のフルネームは沖田十三です。
あとはじめのうちはSFが社会にあまり受け入れられなかったということと対比させるなら、星新一の作品が教科書に載った話などがあってもなんて思いました。ただそうすると筒井康隆の作品が教科書にのる際に改変されそうになり、断筆宣言を引きおこしたことなんかも出てくるからちょっと問題かも。

そういえば鏡明も出ていて始めて見たのですが、すごく大きいというイメージでしたがいたって普通だったのが意外でした。たしか、星新一よりも背が高くて小松左京よりも重たいというのを読んだ記憶があります。だからSF作家クラブの規約によれば入会できないはずなのに…。