Log of ROYGB

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右回り左回り

この画像を見て、右回りにみえるでしょうか。それとも左回りでしょうか。
単にそれぞれの玉が点滅しているだけですが、それを見たときに回転していると認識します。一部から全体を推測するというのは、人間の持っているすぐれた能力ではあるのでしょうが、それによって錯覚も生じます。


玉の数を減らして2つにすれば、交互に点滅しているだけで右回りも左回りもありません。


一つにすればもっとはっきりします。


最初の画像では、円形に配置された八個の玉が半分づつ交互に点灯しているのが回転しているように見えますが、個別の玉は単に点滅しているだけです。


これとは逆に、数を増やすことで認識を方向付けることもできます。

この画像の場合は、右回りに見えるのではないでしょうか。理屈から言えば一つ飛ばしながら左に回っているというように見えても良さそうですが、多分そうは見えないのではと思います。そして、この場合でも単なる玉の点滅に過ぎないと説明することは可能だし、その方が科学的というか現象を正確に表しているのではないでしょうか。


こういった話が、量子力学の直感的もしくは比喩的な理解に役立つのではと思ったのですが、そういったわかりやすさというのは点滅する玉を回っていると説明するのと同じように正確さからは遠くなってしまうのかもしれないとも思いました。