Log of ROYGB

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白い石と黒い石

http://d.hatena.ne.jp/trivial/20090823/1251033823の『怖ろしくない「中世のロマンス」 - 一本足の蛸』を読んで、だいぶ前に読んだ本に書かれていた話を思い出しました。小説ではなくて、発想法とか考え方に関する本でした。


若い娘が、父親の借金の返済を金貸しから迫られていた。しかし、つもりつもって莫大な金額になった借金を返せるはずも無い。
そのうち金貸しは、自分と結婚すれば返済の必要は無いなどと言い出す。もちろん娘にその気はない。
色よい返事が娘から得られないので、今度は賭けをしようと言う金貸し。道に落ちている石から、白い石と黒い石を一つずつ袋に入れ、娘が取り出したのが白い石ならば借金は無しで、黒い石ならば結婚。賭けがいやならば、今すぐ借金を返すようにと言う。
しかたなく賭けを承知する娘。金貸しは、道から白い石と黒い石を拾って袋に入れるとみせかけたが、実は黒い石を2つ入れたのが娘にはわかった。


袋を突きつける金貸し。娘は少し考えていたが決心した。


とまあ、こんな話だったような記憶があります。どういった結末が考えられるでしょう。


娘は袋の中の石をつかむと勢いよく手を抜き出し、勢いのあまり手が滑ったふりをして石を遠くへ投げ捨てた。
そして、取り出した石はどこかへいってしまったけれど、袋の中に残った石を見ればどちらの石を取り出したのかわかるだろうと金貸しに言った。


これは結末がはっきりしているので、その点ではリドルストーリーの定義からは外れるかもしれません。
たしか水平思考に関する本に書かれていた話で、水平思考で検索すると同じ話が見つかります。