Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

ネタバレタイトル

注意:「鶴の恩返し」や「傘地蔵」の結末に関する内容に触れていますので、まだ該当作品を未読で内容を知りたくないという方は読まないでください。


「鶴の恩返し」という話はタイトルで結末が予測されるいわゆるネタバレになっているわけだけれども、別にミステリー小説でもないのでかまわないのでしょうか。もしくは倒叙ミステリーのように読者にはわかっていても大丈夫なのかどうか。
「傘地蔵」のように最後に傘をかぶせてもらった地蔵がお礼の品を置いていくという結末の場合は秘密にしておいた方がいいだろうことは確かです。これが「傘地蔵の恩返し」などというタイトルだったら結末の驚きがなくなってしまいます。
一方で「鶴の恩返し」の場合は、実は鶴なのだというのを読者が知っていた方がいつばれるのかとドキドキしながら読めるという利点もあります。そいう面からは秘密がばれそうになる場面がもっと何度もあった方が良いかもしれないとも思えてさえきます。戸をあけそうになるが寸前で踏みとどまる、のぞこうと決心したが偶然の来客などで失敗する、など。