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無税国家は本当にありえないのかな?
経済学の素朴な疑問をふたつ。日本の経済論壇(のごく一部)で有名な「バーナンキの背理法」とは、「もし通貨の発行量をいくら増やしてもインフレが生じないとすると、無税国家が実現される。これはおかしいので、通貨発行権を持つ銀行はインフレを起こすことができる」といったもの。最初は「ふーん」と思ったんだけど、よくよく考えると、「無税国家はありえない」って、どこから出てきたのかなあ、と。無税国家、ありえるのではないか。これが第一の疑問点。
リンク先の経済学の話とは関係ないんですが、無税国家については星新一が書いてます。「全てのアイディアは星新一が書いている。」という言葉を思い出しました。たしかSFに関してのことで、「もし星新一が書いていない場合は、藤子不二雄が書いている。」と続きます。
星新一の小説に出てくる無税国家は、ある種の産油国です。しかし、埋蔵されているのは原油ではなく、地下で化学反応して出来たジェット燃料。その販売利益によって、国が必要とする費用を全てまかなうことができます。
それだけでなく、余ったお金を国民に分配しているほどです。しかし、単純に頭割りで配ると、働かなくなる人が出てくる問題があるので、ある工夫をしています。それは、税金と同じように、収入に応じて分配するというものです。収入が沢山あれば、分配金も沢山もらえるわけです。
- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1973/11/30
- メディア: 文庫
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