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デジタル棒メディアの可能性

http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20060709#1152378886に書かれていた「棒メディアの可能性」に関して。

長さというアナログ量を利用した棒メディアでは測定精度の問題により、たいした量の情報を保存できません。長さ10センチの棒を1ミリの精度で加工して情報を保存した場合で、わずか2桁の数しか保存できません。精度を1000倍にして、1マイクロメートルにしても5桁と、たいしたことはありません。


そこで、デジタル技術を利用して棒に情報を保存する方法を考えてみます。まず、長さ10センチの棒を使い、1ミリごとにマークをつけることが出来るようにします。そして白いマークを0、黒いマークを1のようにすれば棒のマークを2進数に対応づけることが出来ます。これにより保存できるデータは100ビットです。
10ビットで1024までの数を表すことができるので、100ビットの場合は約10^30までの数を表すことができます。つまり30桁の10進数です。リンク先の「109105099104105097107105」は24桁なので、保存することは簡単です。


もっと保存できる情報を増やすにはいくつか方法が考えられます。1ミリごとでなく0.5ミリごとにマークをつければ情報は倍になります。マークの種類を増やして、赤、緑、白、黒のように4種類のマークを使うと、やはり倍の情報を記録できます。
棒を六角柱にして、各面に別のマークを書くようにすればなんと6倍の情報を記録できます。
これら全てを適用して、長さ10センチの六角柱の棒の各面に0.5ミリごとに4種類のマークを使って記入することで記録できる情報量は、なんと2400ビットにもなります。


安野光雅の書いた話で、セーターに情報を記録するというのを読んだ記憶があります。これは、編み目一つ一つが情報を保存するビットになるわけです。どの本で読んだかは覚えていないのですが、たしか暗記物の試験で良い得点をとる男の話でした。