Log of ROYGB

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英語はどこでも通用する?

http://deztec.jp/design/06/12/02_apes.htmlにある『「猿の惑星」シリーズ 私の解釈』に関して。

分かりきった話といえば第1作のラスト。衝撃を受けたという人が多いのだが、宇宙人が英語を話す時点でおかしいではないか。自動言語翻訳機を持っているような高度な宇宙人ならともかく、前近代レベルの文明しか持っていないことは一見して明らか。こんな「出オチ」を何とも思わない観客のセンスが不思議。

あと宇宙に感心の深い人なら、大気組成が地球そっくりという時点で「それって……」と冒頭で分かってしまう。


それを言ったら昔のSF特にスペースオペラと呼ばれる作品の多くはおかしいということになります。宇宙人でさえ英語を話すのですから。
映画の中でも、アメリカ映画なら舞台が外国や古代でも英語を話すのは普通です。まあ、猿の惑星のように、地球人と関係の無いはずの宇宙人が英語を話すのはそんなに無いですが。「スーパーマン」なんかはそうですね。スーパーマン自身は地球育ちなので、英語を話すのに不思議は無いですが「スーパーマン2」に登場したクリプトン星を追放された3人も何故か英語を話せます。「スーパーガール」の主人公も地球に来ていきなり英語を話したりできました。
アメリカ人はどこにいっても英語が通じるのが当然と思っている。」なんてことを言われることもあるようですが、別にアメリカ人だけではありません。マンガの「ブラックジャック」では、世界のどこに行っても通訳無しで話をしています。医師としてだけでなく、語学も天才なのでしょうか。
アニメの「ルパン三世」なんかでも舞台がどこでも言葉は通じるようです。「あしたのジョー」に出てくる外国人ボクサーは何故か日本語がぺらぺらだったりとかもあります。
マンガやアニメの場合は、絵がデフォルメされているのと同様に、話にも省略やデフォルメがあるのではないでしょうか。映画の場合でも、必ずしも現実に沿っていないことも多いと思います。

まあこういった「お約束」を逆手にとることもできるので、「猿の惑星」の場合、何も考えないで英語を話すようにしていたと思わせておいて、実はラストへの伏線だったのかもしれません。


ちょっと思いついた「お約束」を逆手に取った話の例。
主人公が江戸時代にタイムスリップして、そこでいろいろな経験をして無事に現代にもどってくるというストーリー。実は、タイムスリップというのは嘘で、江戸時代を再現した町と役者によるものだっという謎解きで、伏線は女性がお歯黒をしていないというもの。