宇宙旅行2
今回は宇宙船からの通信が地球に届いた時間と、発信した時間の関係について考えて見ます。
表2:100光年離れた星へ飛行する宇宙船からの通信(速度0.909c)
地球時間 (年) |
宇宙船 (光年) |
宇宙船からの通信タイムスタンプ (年) |
地球に通信が届いた時間 (年) |
0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
10 | 9.1 | 4.2 | 19.1 |
20 | 18.2 | 8.3 | 38.2 |
30 | 27.3 | 12.5 | 57.3 |
40 | 36.4 | 16.7 | 76.4 |
50 | 45.5 | 20.8 | 95.5 |
60 | 54.5 | 25.0 | 114.5 |
70 | 63.6 | 29.2 | 133.6 |
80 | 72.7 | 33.3 | 152.7 |
90 | 81.8 | 37.5 | 171.8 |
100 | 90.9 | 41.7 | 190.9 |
110 | 100.0 | 45.8 | 210.0 |
出発から10年たったときに宇宙船内からメッセージを送ったとして、地球に届くのは出発から19.1年後です。宇宙船内だと出発から4.2年後なので、「出発から4.2年経ちました。」というメッセージが、19.1年後に届くわけです。
110年後に目的の星に到着した宇宙船からのメッセージは100年かけて地球にとどくので、出発から考えると210年後になります。
通信を受け取る地球の人にとっては、出発したときから到着までの210年間で、宇宙船内では45.8年しか経過していないように見えます。つまり地球から見ても、宇宙船の時間の流れが遅くなっているように感じられます。