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条件付き確率と封筒問題2

封筒問題の興味深いところは、封筒の中が100円だったらという一見中立的な仮定によって、条件が変化してしまうというところでしょう。
封筒の中身が100円だったということは、

  • 50円の封筒と100円の封筒から100円の封筒を選んだ場合
  • 100円の封筒と200円の封筒から100円の封筒を選んだ場合

の2通りです。
50円の封筒と100円の封筒が存在した場合には、100円の封筒を選ぶのと同じ確率で50円の封筒を選ぶ場合もあるし、100円と200円の封筒の場合も同様です。
つまり

  1. 50円の封筒と100円の封筒から50円の封筒を選んだ場合
  2. 50円の封筒と100円の封筒から100円の封筒を選んだ場合
  3. 100円の封筒と200円の封筒から100円の封筒を選んだ場合
  4. 100円の封筒と200円の封筒から200円の封筒を選んだ場合

の4通りの場合が存在します。
このとき、封筒の中身の期待値は125円です。最初に選んだ方でも、後に選んだ方でも、交換してもしなくても同じ125円です。
そこから、100円の封筒を選んだ場合だけを抜き出して考えると、交換したほうが得になります。100円の封筒を選ぶということによって、4通りから2通りへと条件を変化させたことによって、期待値も変化したということです。