Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

意識とプログラム

人の意識はどこにあるのかという問題について。
コンピュータとプログラムが似ているのかもと思いました。コンピュータはプログラムで動いているのですが、そういったことを知らない人が自力で動作しているコンピュータを調べて解明するのはかなり難しいでしょう。コンピュータを分解してもプログラムは出てこないからです。
そもそもプログラムは物質ではありません。それにプログラムだけでは何の力もありません。これは紙に書いたプログラムに何かできるだろうかと考えれば明らかでしょう。
そのプログラムがコンピュータを動かすというのは、考えてみればかなり不思議なことです。


コンピュータの場合は、プログラムこそが計算などの動作をする主体であって、コンピュータという機械はプログラムを走らせるための器です。現在の半導体を使ったコンピュータ以前には、真空管を使ったものもありました。計算だけならば、リレーや歯車でも可能です。石を使ったコンピュータの原理を説明する本もあります。
つまり動作速度や使いやすさの差はあるにしろ、コンピュータはプログラムが動く装置でありさえすれば何でもいいわけです。


人間とコンピュータとは別の物で、意識とプログラムも違う物ですが、非物質的な意識が人間を動かしているということについては、同じく非物質的なプログラムがコンピュータを動かしていることから考えれば不思議でもなさそうです。
もう少しプログラムとのアナロジーを進めると、コンパイラなどの高級言語と意識の類似についても思い当たります。意識は脳のニューロンを個別に操作することはできませんが、これは高級言語のプログラムがレジスタを直接操作できなかったりするのと似ています。