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献血と肝炎とHIV

日赤は献血者が希望した場合には肝炎などの病気に感染しているかどうかを連絡していますが、HIVについては知らせないとしています。

受付時に、B型・C型肝炎検査、梅毒検査、HTLV-1抗体検査の結果通知を希望された方には、異常を認めた場合献血後1カ月以内に親展(書簡の郵便)にてお知らせします。

http://www.jrc.or.jp/donation/process/after/index.html


検査で感染が確認できた場合には以後の献血を断る連絡をすることでHIVの感染を知らせるのだという話もありますが、公式発表としては連絡しないとなっています。連絡しないとしているのは、検査目的の献血を無くすためでしょうが、そうすると肝炎などの検査目的の献血については考えなくてもいいのだろうかという疑問が出てきます。治療法の進歩によってHIVは以前ほどは恐れる病ではなくなってきているようですが、日赤が特別扱いして拒絶するだけの理由があったりするかもしれません。


輸血の安全性を高める為には検査目的の献血を避けたいのでしょうが、逆に検査することで検査目的の人を避けることもできるかもなんてことも考えました。それは献血の検査でHIVの感染が確認できた場合には検査結果を公開するというものです。保健所などで無料の検査ができるのに献血による検査を求めるのが人に知られたくないという理由だとしたら、検査結果を公開することで人知れず検査したいという人を排除することができそうです。
個人情報の問題もあるので勝手に公開することは問題があるかもしれませんが、献血時の同意書に書いておくことで法的な問題は対応できるかもしれません。また公開というのではなく、健康保険組合に連絡するというのも考えられます。医療機関などを受診した場合に感染者であることがわかるようにして対応できるようにするという名目ならば医学的な正当性もあります。


別の面から考えると、血液に何らかの処理をすることで感染を防ぐことはできないのでしょうか。血液製剤では加熱処理などによってウィルスを不活化していることもあるようですが、少し調べた範囲では全血や赤血球に対する処理は実用化されていないみたいです。