http://d.hatena.ne.jp/ymd-y/20071001#1191239196の「しつもんをおわらせたのです。」の以下のあたりからの連想。
私はたぶん、魂というものの存在を、信じてはいるんだろうけど(信じていると解釈するほかない思考をする)、でも、死後に、そういうのが残ったとしても、やはり人格というのは肉体と不可分だと思うですよ。指の曲がり方とか、髪の伸び方とか、肌の焼け方とか、腰痛とか肩こりとか、爪の形とか、視力とか、そういうひとつひとつがぜんぶ、いまの人格につながっているんだと思う、ので、その肉体を失ったら――失って人格が続くとしても、急速に変貌するはずだ、と、考えます。だから、やっぱり、死んだ人には会えませんよ。
http://d.hatena.ne.jp/ymd-y/20071001#1191239196
無いはずの腕などが痛むという幻肢痛を連想しました。そこから、失った腕の変わりに超能力の腕を持つようになった男の出てくるラリイ・ニーブンのSFも思い浮かびました。
無くなってしまった腕を感じるように、無くなってしまった身体を感じることもあるんだろうか。でも、その場合は何が感じているのだろう。今自分の身体を感じている何かが、失った身体やその痛みを感じるんだろうかとか考え出すと少し怖くなってしまうので話題を変えます。
肉体を失うと人格が変わるというのからは「ターミナル・エクスペリメント」とうSFを連想しました。コンピュターの中に自らの精神の複製をつくるというのが出てきます。一つは何も変えないでそのまま、もう一つは肉体の衰えに関係する要素を削除、そして肉体と関係のある全ての要素を削除したものの三種類。そして、そのうちのどれかの仕業としか思えない殺人事件が起きるのですが。
- 作者: ロバート・J.ソウヤー,Robert J. Sawyer,内田昌之
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