Log of ROYGB

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虐げられるもの

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20071022/p1の「 『フルメタル・パニック!』に感じる不快。 - Something Orange」で、小説の登場人物の行為に関する不快感について書かれています。にたようなことは比較的多いのではと思います。殺人などの行為はそれほど非難されないが差別的な言動などは非難されることが多いことが特徴的のように感じます。
少し前にhttp://anond.hatelabo.jp/20071020003519に「ライトノベル作家は政治的諸問題に対してコミットするべきか」という疑問がかかれていたのを思い出しました。作家の意見としての言動と、作品の登場人物の言動というのは別のものですが、場合によっては同じと認識されて非難されることもあるなあというようなことからの連想です。
それを現実とフィクションの区別がつかない行為として批判することもできますが、なぜそういう誤解にも思える認識がおきるのには理由があるはずです。単純に推測すれば、小説によって直接だれかを殺したりすることはできないけれど、小説によって誰かを差別したり心を傷つけたりすることは出来るからでしょう。
ただ極端な話、何を書いたとしても傷つく人はいないとは限らないので難しいところです。たとえばhttp://d.hatena.ne.jp/kaien/20071021/p1の『 「オタク」が死ぬ日。 - Something Orange』に書かれている”「SF」が死んだように。”のくだりを不快に感じる人もいるかもしれません。別に「謝れ! SFに謝れ!」とまでは思いませんが、「謝れ! 早川さんに謝れ!」とは少し思いました。
参考 http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/20071013今日の早川さん