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はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

休みたい

はてなブックマークで話題になっているhttp://www.asahi.com/edu/news/TKY200904200295.htmlの『asahi.com朝日新聞社):合言葉は「クラス全員皆勤」 一宮商で2年連続達成 千葉 - 教育』に関して。ブックマークコメントには批判も多いですが、誤解もあるように思います。

鈴木教諭は一宮商で05年4月からクラス担任となり、クラス全員が欠席しないことを目標に掲げた。病気になることはあり、実現はなかなか難しかったが、07年度の3年B組、08年度の1年D組で達成できた。

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200904200295.html


実現が難しかった理由として病気になることはありと書かれているので、病気で休んだ生徒はいるわけです。だからhttp://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20090422/p1の「伝染病を甘く見るな - 捨身成仁日記 炎と激情の豆知識ブログ!」やhttp://d.hatena.ne.jp/Britty/20090421/p1の「休まない、休ませない - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake」の反応は極端な感じがします。病気で休んだ生徒がいたわけですから。
「社会に出ると、少しぐらい体調が悪くても仕事を休めない。学校で休まないことを身につけさせたい」というのも同じく記事には書かれているので、その点では批判があるにしろ、病気でも休ませないということは記事からは読み取れません。まあ頭が痛いので休みたいと電話があっても学校に来るように説得したということはあるようなので、「少しくらいの体調不良」がどのくらいなのかというのも気になるところですが。
病気などの場合には無理をしないで休むということを前提として、それでもがんばって皆勤を目指して努力するのならば悪いことではないと思います。実際に行う場合は、誰かが病気などで休んだ場合にもそれを責めたりしないことや、クラス全員の皆勤がなくなっても各自のモチベーションが低下しないようにといった工夫も必要でしょうが。


日本の社会は外国と比べると休みにくい方ではあると思います。これはそういう社会が望まれているという面もありそうです。また、サービスの利用者としてはその恩恵を受けています。たとえば電車などの運行や窓口でのやりとりなどがまあまあきちんとしているといったことによって。
国によっては窓口に行っても担当者が休みで、話がすすまないということもままあります。これは利用者としては困ったことですが、そこで働く人にとっては休みやすくて良い労働環境なのかもしれません。


利用者として良いサービスを求めることが、まわりまわって厳しい労働環境を作り出しているのかもなんてことも考えました。通販で物を買ったらすぐに届いて欲しいし、電化製品などを修理に出したらすぐに直って欲しいと思うのは、利用者側としては悪いことではないのでしょうが、その要望を実現するために働く人がいるのだという視点はあってもいいのかも。


昨日書いた「コンバート中」というエントリーでは、はてなのサービスの不具合について書いています。はてなアイデアにも登録されている、動画をアップロードしてから、いつまでたってもコンバート中で終わらないということを、揶揄した感じで「かれこれ5ヶ月コンバート中。」などと書いています。これは不具合に対応する人のことは考えていません。


もうひとつ、はてなアイデアから。
はてなアイデア
コメント欄で利用者と運営側がわりと率直な意見交換をしています。「まずは実装してみるといい、というのは実装するスタッフ(自分ではありません)のことも少し考慮に入れていただけると助かります...」なんてのは、通常ならばあまり表には出てこなさそうな言葉です。そうやって実際に働く人のことも考えているのは労働環境的には好ましいことかもしれません。