Log of ROYGB

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デフォルトを規定する

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51239059.htmlの「404 Blog Not Found夏時間を支持するのは頭が春な人だけ」に書かれているサマータイムの話から、デフォルトの状態を規定するということに関して。

サマータイムが確約している約束は、時計ではなくスケジュールの方を調整することで簡単に実現できる。これであれば、団体ごとに好きな時期に好きなやり方で好きなだけ導入できる。


このサマータイムに反対する意見は、賛成に対する意見としても使えます。つまりサマータイムが導入された場合でもそれに反対する人はスケジュールを調整することで、今までどうりの生活をすることも簡単に実現できる。といった具合です。
毎朝7時に起きている人が、1時間早くなったサマータイムでも7時に起きるならば生活習慣が変わることになりますが、8時に起きればサマータイムで無い場合の7時に起きたのと同様です。


ただし、サマータイムが実現されたばあいに、旧来の時間に合わせてつまりサマータイムとずらして生活するという人は少ないのではないかと予想します。
時間の表示を変えることは、標準状態を変えることだからです。時間を変えることによって、時間を基準にした物事を一度に変えることが出来ます。時間を変えないで物事だけを変えるのは難しいと思います。サマータイムに対する批判の一つとして、始業時間が早くなるだけで残業が増えるのではないかといったものがありますが、始業時間を早くして残業を増やすことが出来るのならばサマータイムを待たずに独自に始業時間を早くする企業が出てきても良さそうなものです。


サマータイムに限らず、デフォルトの状態が変わることによって物事が変わるということはあるというか、そのためにデフォルトの状態を変えようとするのだろうと思います。臓器移植法の改正案などもそうで、改正の前でも後でも生前に臓器を提供する意思を表明した場合、提供しない意思を表明した場合のあつかいは同じです。変わるのは、生前に意思の表明が無かった場合です。
だから少なくとも15歳以上の人にとっては、脳死での臓器の提供に賛成であれ反対であれ法律が変わったことによる影響はありません。あるとすれば、15歳未満の場合。そして15歳以上の場合でも、特に賛成反対の意見が無い場合。