Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

消失と創造

http://d.hatena.ne.jp/enzi/20100321#p1「ミステリーは身をたすく」で書かれていたことに関して。本の紹介ですが、内容を詳細に紹介しているのでネタバレが困る人は注意が必要です。
以下も、若干のネタバレを含みます。

母親が行方不明になって、元いたホテルに行っても誰も知らぬ存ぜぬというが、実は感染力の高い病気にかかっていたのを隠すためで・・・という小説もいくつか読んでて、これもどれが源流か謎であります。

http://d.hatena.ne.jp/enzi/20100321#p1


これはパリ万博での実話だというのをTV番組で見た記憶があります。ただ、検索してみたところそれらしいことを書いているのは、http://homepage3.nifty.com/DS_page/question/qa001.htm「質問箱」の“[#0006] 『古畑任三郎』第三話の原典は? またはパリ万博綺譚について”くらいしか見つかりませんでした。


もうひとつ連想したこれは小説ですが、婚約者と船旅を楽しんでいた女性の婚約者が忽然と姿を消す。しかも二人が一緒にいるところを見ているはずの船員たちは、彼女が一人で船に乗ったと言う…。
これは証言をした船員が嘘をついているのではなく、見ているのだけど意識しないというチェスタトン著「見えない男」のようなトリックでした。

謎の男が中世の世界に現れて金貨一枚だけ預けて、運用方法を指示し、それがとんでもない金額にふくれあがり、引き出されると困るのでみんなが大慌てするという話もありましたな。あれもオチがいい具合で。

http://d.hatena.ne.jp/enzi/20100321#p1


これも何となく記憶があるのだけど、やはり紹介されているものを読んだはず。「マッドサイエンス入門」かと思って読み返したけど違いました。ネズミ講の仕組みで無限の金を生み出す話は紹介されてましたが。
この話は金貨というところがミソで、額面の決まっている貨幣だとたとえ複利金利でもインフレに負けてしまうでしょう。ただ金貨でも例えば額面が1ドルなら貨幣としての価値は1ドルとして判断されるような気も。それを利用したショートショートも読んだ記憶があります。