Log of ROYGB

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ラジオドラマ

http://d.hatena.ne.jp/enzi/20091207#p2の「黒後家蜘蛛」で、NHKのラジオドラマのアシモフ原作「黒後家蜘蛛の会」が紹介されていました。
たしかこのラジオドラマで「黒後家蜘蛛の会」を知ったような記憶があります。アシモフ自体は、SFや科学エッセイを読んで知っていたのですが。聴いたのが記憶に残っているのは「追われてもいないのに」で、後で小説を読んだときにラストが少し変わっていたのに気がつきました。
黒後家蜘蛛の会」は5巻まで邦訳がでていますが、まだ1冊のこっています。“The Return of the Black Widowers”は、それまで単行本になっていなかった作品と過去のセレクト作品からなる短編集です。バットマンがゲストの話は、バットマンアンソロジーで読んだことがあります。


他に印象に残っているラジオドラマだと「戦闘妖精・雪風」があります。「騎士の価値を問うな」がやはりNHKでドラマ化されていたのを聴いたのが、雪風との出会いでした。


新井素子原作の話も数多くラジオドラマになっています。「二分割幽霊綺譚」や「ひとめあなたに」など。「ひとめあなたに」では、主人公の女の子がキャットテイル*1のぬいぐるみといっしょに旅をするという原作にはない改変がされていたのですが、そのキャットテイルの声が原作者の新井素子さんでした。これは打ち合わせのときに素子さんが持っていたキャットテイルを脚本の人が気に入って登場させたのだとかいう話を読んだことがあります。あとは原作料よりもキャットテイルとしての出演料のほうが多かったとか。


「おしまいの日」も新井素子原作なのですが、これは声が谷山浩子さんだったのに強い印象を受けました。役柄に合ったかわいらしい声で、内容はしだいに恐ろしい方向に進んでいく話を、夜寝る前に聞いていました。


声といえば、森博嗣原作の「女王の百年密室」もわりと最近にラジオでやっていたような。小説だとわからないことがドラマになるとわかってしまうのではないかと思っていたのですが、工夫されたキャスティングで原作のトリックを残していました。


クラーク原作の「渇きの海」もNHKでラジオドラマになっています。月面で遭難したセレーネ号の緊迫した雰囲気などが印象的でした。


超人ロック」も何度かラジオドラマになっていて、これはNHKではなく民放だったと思います。

*1:ラリイ・ニーブンの「時間外世界」に登場する頭が猫で、体は蛇のような動物。ゼネラルプロダクツ製作のぬいぐるみが市販されていた。