男女給与差と家事の金銭的評価
子供がいる働く男女の給与差がニュースになっていましたが、家事労働を金銭換算するとそれほど差は無いのではないかということを思いました。
子どもがいる働く男女の間の給与の格差が、日本は先進国の間で最も大きいことが、ＯＥＣＤ＝経済協力開発機構の調査で明らかになりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121218/k10014259781000.html
ＯＥＣＤのレポート*1によると、日本の場合は夫の家事の分担時間も少ないようです。
男女の給与差と家事分担時間の差、これらはどちらも問題だとする考えの人も多いかとは思いますが、両者を合わせて考えれば問題としては小さくなるような気がします。
男女が同じように働いて同じような給与を受け取るということはもちろん悪いことではありませんが、専業主婦に代表されるような夫婦の片方が給与を受け取る仕事をしてもう片方が家庭内の仕事を分担することも悪いことではありません。それらの中間的なものとして、片方が給与を受け取る多めの仕事と家庭内での少なめの仕事、もう片方が給与を受け取る少な目の仕事と多めの仕事をするということも考えられます。
家庭内での仕事は金銭的対価を受け取らないことが一般的です。金銭的な評価が幾らくらいになるのかというのも母の日あたりに発表されるものがあるくらいで、それほど現実的ではありません。専業主婦の年収が１千万円以上にも評価されるそういったデータを使うと、夫婦の年収が逆転して女性のほうが高くなったりもしそうです。だからといってその男女差を是正する必要があるとは思えません。
