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天秤にかけろ2

天秤を使った問題では重さが違うけれども重いか軽いかがわからないという条件のものもあります。


12個の玉に1個だけ他と重さが違う玉がまざっている。天秤を3回使って、どの玉の重さが違うかを見つけるにはどうしたらいいのか。


他よりも重たいとわかっている場合には天秤が傾けば下がったほうに重い玉があることがわかりますが、軽い場合も考えなければいけないと少し難しくなります。
今回も天秤を使う回数を少なくして考えて生きます。まず1回の場合ですが、重いか軽いかがわからないと1回で見つけることはできません。2個の玉を天秤で重さを比べて傾いたとしても、どちらが重いのか又は軽いのかはわかりません。
基準となる玉が別にあれば、2個の玉のどちらの重さが違うのかを見つけることができます。基準の玉と2個のうち1個の重さを比べて、天秤が傾けば重いか軽いかがわかります。天秤が釣り合った場合は、残りの玉の重さが違うことはわかりますが、重いのかそれとも軽いのかはわかりません。


次は天秤を2回使った場合。
4個の玉をABCDとおいて、まずAとBの重さを比べます。天秤が傾いたらAとCを比べて、傾いたらA、釣り合ったらBの重さが違うことがわかります。AとBが釣り合った場合にもAとCを比べて、傾いたらC、釣り合ったらDの重さが違うことがわかります。最初の1回で、2個のうちの1個に重さが違う玉があることが判明すれば残りの2個の玉が基準として使えるので、残り1回で重さの違う玉を見つけることができるというわけです。この場合も最後に残った玉が違う重さだった場合には、重いのか軽いのかがわかりません。個数を1個減らして3個にすれば重いのか軽いのかもわかります。


天秤を3回使った場合にも、最初の1回でどの4個の重さが違うのかがわかれば残り2回で重さの違う玉を見つけることができます。8個の玉があった場合に、2個と2個を天秤で比べて傾けばその4個の中に重さの違う玉があり、天秤が釣り合えば残りの4個の中に重さの違う玉があるというわけです。この考え方を進めていけば、天秤の回数が増えた場合にも対応できます。
ところが、実は天秤を3回使った場合には最大13個の玉から重さの違う玉を見つけることができるのです。
13個の玉をABCDEFGHIJKLMとして、ABCDとEFGHの重さを比べます。天秤が釣り合えば、残りのIJKLMの5個に重さの違う玉があることがわかります。あとは残り2回で5個の中から重さの違う玉を見つけ出します。
基準となる玉が別にあれば、天秤を2回つかうことで4個ではなく5個から重さの違う玉を見つけることがでるのです。ABCを基準に使うとして、ABCとIJKを比べます。天秤が傾けばIJKの中に重さの違う玉があることがわかるし、重いのか軽いのかもわかります。そうすればあと1回でIJKの中から見つけることができます。ABCとIJKが釣り合った場合には残りのLMのどちらかの重さが違うのですから、基準のAとLを比べればわかります。
難しいのはABCDとEFGHを比べて傾いた場合。ABCDの方が下がれば、ABCDの中に重い玉があるかEFGHの中に軽い玉があるのかどちらかです。
次にどうするかというと、ABEとCDFを比べます。つまり重いかもしれない玉2個と軽いかもしれない玉1個を組み合わせて比べるわけです。これで釣り合えば残りのGHのどちらかが軽いことがわかり、残り1回で見つけられます。傾いたときもABEが下がったのならばABのどちらかが重いかFが軽いので、AとBを比べることでわかります。CDFが下がった場合も同様です。


天秤を4回使った場合も同じようにすれば、40個の中から重さの違う1個を見つけることができるはずです。最初に13個と13個で比べ、つりあったら残り14個のうち9個を基準の玉と比べることで、傾いた場合には重いかもしれない玉6個と軽いかもしれない玉3個の組み合わせて比べれば大丈夫、だと思いますたぶん。


重い玉ではなく、重さの違う玉という条件に変えることで問題が難しくなりますが、個数の方を変えることもできます。


20個の玉の中に、他よりも重い玉がいくつか混じっている。重い玉同士の重さは同じだとして、重い玉が何個まざっているのかを見つけるには天秤を何回使えばよいか。


答は11回。ヒントとしては、個数はわかるけれどもどれが重い玉なのかはわからない方法です。