Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

進歩した科学は魔法と区別がつかない

http://iwatam-server.dyndns.org/column/87/の最後に書かれていた、

 SFでよくある話に、現代人が古代へタイムスリップして、現代の知恵を使って大活躍する話がある。もし我々が古代にタイムスリップしたとして、本当に古代人に感心されるような知恵を提供できるだろうか?古代人にとっては何の役にも立たない知識ばかりが詰め込まれているのではなかろうか?

について反応してみる。

まず、すぐに思いつくのがマーク・トゥエインの「アーサー王宮廷のヤンキー (ハヤカワ文庫 NV 118)」。アーサー王伝説の時代のイギリスにタイムスリップしたアメリカ人が、現代の知恵を使って大活躍する話。拳銃を作ったり、電線をひいて電信網を整備したり、自転車を大量生産して自転車部隊もつくってしまいます。

他には映画の「バックトゥ・ザ・フューチャー」なんかもそうかも。

戦国自衛隊 (角川文庫)は現代の知恵というよりかは、現代の兵器をつかって大活躍か。

あと、過去にタイムスリップではないけれど、エドモンド・ハミルトンのSFで「キャプテン・フューチャー」シリーズでは、何も無い惑星で宇宙船を作ったりする。他にも刑務所から脱走する為に、通信機をはじめとする装置を作り上げてしまう悪の天才科学者も出てくる。

SFではないけれど、ジュール・ベルヌの「ミステリアスアイランド神秘の島)」では、無人島に漂着した男たちが、生活の為にいろいろなものを作り出す。
鉄鉱石から鉄を取り出して鉄製品を作るのは序の口で、ニトログリセリンなんかも作ってしまいます。


話はかわりますが、コンピュータの原理については「わが友 石頭計算機 (文春文庫)」がわかりやすいかも。中世にあったとされる、石と木をつかったコンピュータについて説明しています。

リンク先の文章全体に関しては、必ずしも賛成できない。自然と人工物の対比だけを考えると、人工物もまた自然に含まれることを見過ごしてしまうから。
ブラックボックスという考え方は、人工物だけに適用できるものでもない。自然現象もブラックボックスとして考えることができる。そのブラックボックスの動作を解明していくのが「自然科学」なのだと思う。