Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

二次元の時間

はてなブックマークの最近の人気記事で紹介されていたhttp://nova.scitec.kobe-u.ac.jp/~matsuda/review/4jigen.htmlの「なぜ4次元か」の中で“いったい2次元以上の時間を想像できるだろうか。”と書かれていた二次元の時間について考えてみます。


まずは、量子力学多世界解釈によるもの。
量子力学多世界解釈というのは、確率で表される状態がコペンハーゲン解釈のように収束して一つになるのではなく、全て存在するという考え方です。この考え方だと、世界はどんどん分かれていきます。分岐していった世界は、同じ時間でも別の状態なので、それらを区別するためには別の次元が必要になります。ただ、この場合は追加する次元が時間である必要はないので、これをもって二次元の時間とするのは無理かも。


2つ目はタイムマシン等による歴史の改変があり得ると考えた場合。
タイムマシンで過去を変えることにより現在が変わると考えた場合に、変わる前と後が存在するのは明らかです。しかし、前と後といっても同じ時間のことなので、通常の時間での前後ではあり得ません。同じ時間での変わる前と後を区別するためには、通常の時間とは別の時間を考える必要が出てきます。この新しい時間を使えば、タイムマシンで改変された現象の同じ時間の前と後を区別することができます。この新しく考えた時間は、もとの時間とは独立しています。また、変化の前と後を区別するといった、時間と同じ性質を持っています。このことから、タイムマシンなどで改変された歴史の前後を表すための時間は、今までの時間とは別の時間であり、今までの時間と合わせて二次元の時間と考えることもできます。


参考リンク「タイムパラドックス」


時間衝突 (創元推理文庫)

時間衝突 (創元推理文庫)