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自分の命に支払えるコスト

昨日書いた物へのコメントに関連して考えたこと。それは、「自分にできる限りの範囲内で、自分の安全に対して努力しないのは何故か」ということです。


病気に対しては、できるだけ精密な検査をすることで早期発見早期治療を行うことができます。予防接種によって避けることのできる病気もあります。自分の命を大事だと思うのならば、どれだけ費用がかかっても検査や予防をする価値があるのではないでしょうか。


事故についても同様です。家庭内での事故というのはかなりの件数で起っています。それらを防止する為に、手間やお金をかけることは、自分の命を守る為に価値があるのではないでしょうか。家庭外での事故も同様です。


以前に「あなたは二者択一を迫られます」というタイトルでこんなことを書きました。

ところで、「100円で救える命」という言葉を聴いたことがあるひともいるでしょう。これは、考えようによっては、あなたの100円と全く知らない人の命との二者択一をせまるです。

もちろん、こういった活動に賛同して、募金をしているひともいると思います。しかし、たぶん全てのお金ではないと思います。その場合、残ったお金に対しても同じことつまり二者択一を考えることができます。

インターネットに接続するための料金として毎月数千円かかっているとして、100円あたり一人の命が助かるとすれば、そのお金を使って毎月数十人の命が助かる計算になります。そうしていないとしたら、その理由は何だと考えられるでしょうか。

これは他人の命の為にどれだけのお金を使うことができるかということですが、では自分の命の為だったらどれだけのお金を使うことができると考えられるでしょうか。また「逆宝くじ」「安全第一」でも安全に対するリスクとコストについて書きました。直感的に無視できる危険も、長い期間で考えれば無視できないほどの確率になるのです。


「自分の命は、少なくとも自分にとっては何よりも優先すべき大切なものだ」というのは、比較的多くの人の賛同を得ることができるのではないかと思います。しかし、実際の行動から判断するとそうでもないのかもしれません。