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ネットの恥は書き捨て

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070228/netosekkaiの「ARTIFACT@ハテナ系 - ネットのお節介さん」に関して。

人間はお節介が大好きだ。しかし、現実でのお節介はコストがかかるし、お節介した相手との関係がこじれたら、自分の生活に影響が出てしまう。

しかし、ネットのお節介は文章を書く時間がかかるぐらいで、現実のお節介に比べたら、コストが低く済むし、リスクもない。好きなときに、好きなだけ、好きな相手の「面倒」を見てあげることができる。お節介をした相手が感謝してくれれば気持ちいい。感謝されなかったら「人が親切に言ってあげてるのに! 親切を受け入れないなんてひどい人ですね!」と言っておけばいい。

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070228/netosekkai


ネット上でお節介する人に対するお節介、というメタお節介とでもいうべき文章構成に面白さを感じました。また、ネットでのお節介に比べて現実でのお節介というのは減っているんだろうなとも思いました。一昔前なら結婚した人の多くには、そのきっかけとなったお節介なおばさんなどがいたのでは無いでしょうか。これは本当に親戚のおばさんの場合もありますが、そうで無いこともあったでしょう。最近では見合い結婚という形態がすたれてきたせいもありますが、お節介を焼く人の減少もあるような気がします。しかし、自分にもお節介なおばさんがいないかな、なんてことを思う人は今でもいるのではないでしょうか。

フィクションだと映画の「男はつらいよ」の寅さんや、時代劇の「水戸黄門」などの登場人物は、何にでも首をつっこむお節介焼きです。物語の場合はお節介によって事態は好転するのでいいのですが、これが現実だったら通りすがりの旅人に引っ掻き回されてしまい収拾がつかなくなるなんてこともありそうです。そして、名乗るほどの物ではありませんと言い捨てて去っていく旅人。「旅の恥は掻き捨て」なんて言葉もあります。「おためごかし」なんてのも。



発言者たち (文春文庫)

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