Log of ROYGB

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不平不満

http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20070128#p1の『琥珀色の戯言 - 9割の人が「タクシーに不満」』に関して。

大部分が適正な範囲内にもかかわらず、一度の嫌な経験がその職業全体へのイメージを悪くしてしまうのは、医者も同じなのかもしれないな、とこれを書きながら思ったのですけど。僕は正直、僕好みの「いろいろ話しかけないで、目的地の近さ遠さに文句を言わないで、安全運転をしてくれる人」だけになるのであれば、今の2倍の料金を払ってもいいくらいです。


引用した部分にも書かれていますが、タクシー以外の職業についてはどうなんだろうと思いました。アメリカンジョークなどでは弁護士という職業はたいてい悪くいわれますが、日本だと弁護士に接する機会もあまりないので実感がわきません。他には小説で税金の取立人をひどく言う登場人物がでてくる物がありましたが、この辺は日米というか世界共通かも。
しかし、不満が必ずしも正当なもかというとそうともいえないのは確かです。例えばリンク先で紹介されているhttp://www.narinari.com/Nd/2007017009.htmlの『タクシーの利用に関する調査、9割の人が「不満を感じる」。』に書かれているタクシーに対して不満に感じたことのアンケート結果1位は「料金が高い」(43.3%)です。これなら税金や携帯電話料金、医療費など、殆んどのサービスや商品に対して当てはまりそうな不満です。

職業以外の関係においても「不満」というのは存在するだろうなということも考えました。友人や恋人の関係において。夫婦や親子などの家族の関係においても不満があるかないかといったら「ある」のではないでしょうか。不満の全く無い理想の関係というのはそれほどよくあるとも思えません。また、不満があってもそれを直接にはなかなか言い出せないという点では、タクシーの運転手以上ではないでしょうか。

友人関係などの場合は、自分の相手に対する不満の他に相手の自分に対する不満もあるということが容易に想像できます。同じように、最初のタクシーについても相互的に考えることができます。利用者のタクシーに対する不満ではなく、利用者に対する不満はあるのか、それはどんなものだろうかということです。これもタクシーに限ったことではないでしょうが、困った利用者というのも当然ながら存在します。そして殆んどの場合は、困った客を拒否することは出来ません。何年か前の「大様のレストラン」というTVドラマの中では、「お客様は王様です。しかし王様の中には、首を刎ねられた者もたくさんいます」などといって客を追い出すシーンがありましたが、現実にはなかなかこうはいかないでしょう。