ピンク電話

http://deztec.jp/design/07/03/14_phone.htmlの「電話の話　連想三題」で書かれていた、固定電話が無くても勤務先の電話でも銀行口座がつくれることや携帯電話普及前のドラマに関連して考えたのが、家庭電話が普及する前のことです。
「となりのトトロ」の舞台では電話があるのは村に一軒とかで、その電話もハンドルを回して交換手を呼び出すようなタイプですが、そこまで時代をさかのぼらなくても、「めぞん一刻」の一刻館でも部屋に個人の電話は無かったはずです。そして管理人室の電話にかけて呼び出してもらったり、後にピンク電話が設置されたりしていました。
そう考えると、誰の家にも固定電話があった時代というのは案外と短いのかもしれません。最近は携帯電話の普及によって固定電話を持たない人が増え、以前は固定電話すら持たない人がいたからです。誰もが固定電話を持つのが一般的でない時代であれば、銀行口座やクレジットカードの申し込みにも電話番号が必須ではなかったでしょう。また、固定電話の普及について考えるならば、銀行口座やクレジットカードの普及時期についても考える必要があるかもしれません。銀行は昔からあったでしょうが、給料が口座振込になったり、公共料金の口座振替が一般的になったのはそれほど古い話でもないはずです。クレジットカードについてはどうなんだろう。月賦とかボーナス払いというのは、クレジットカードの普及以前からあったようですが。