はてなブックマークで紹介されていたhttp://d.hatena.ne.jp/lastline/20070806/1186379058の「最終防衛ライン2 - 最先端科学でも解明されていない当たり前のこと。 があまりにも酷いのでツッコミ」に関して。おおむね同感ではあるのですが、ひとつだけものすごく気になったのが以下の内容。
例えば、60℃のお湯と20℃の水を等量混ぜて、40℃のお湯を作る。それを放置すれば、お湯の上部は43℃で下部が37℃のような偏りはできるが、決して元の60℃と20℃に戻すことはできない。
http://d.hatena.ne.jp/lastline/20070806/1186379058
こんなことは絶対にありません。すぐ下でマックスウェルの悪魔はいないと書いているのに、なんでこんなことを書くのか…。
風呂釜で沸かした場合に、上部と下部で温度差が出来ることはあります。しかし、40℃のお湯が43℃と37℃に分離するなんてことはそれこそマックスウェルの悪魔でもいないかぎり不可能です。永久機関が実現してしまいます。
お湯を沸かすときと反対に、冷めるときに部分的に早く冷めることで温度が不均一になるいうことならばありえなくもありません。40℃のお湯が冷めて一部は36℃で、他は34℃とかそんな感じ。これならば熱力学の第二法則に反しません。
新装版 マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ (ブルーバックス)
- 作者: 都筑卓司
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