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過労死

はてなブックマークで紹介されていたhttp://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071213-OYT8T00081.htmの「医師の過労死6人 今年急増 ニュース 医療と介護 YOMIURI ONLINE(読売新聞)」に関して。

医師の過労死6人 今年急増
労災認定4人、賠償2人
 勤務医の過重労働が社会問題となる中、過労死や過労自殺による労災や損害賠償を認められた医師は、今年に入って計6人に上っていることが、過労死弁護団全国連絡会議(幹事長・川人博弁護士)のまとめで分かった。

 1970年以降で同会議が把握したのはこれで21人。労災の認定基準が緩和されたことを差し引いても、今年は突出している。川人弁護士は「医師不足などを背景に、現場の負担はピークに達している」と指摘。医療現場には過労死など遺族が言い出せない雰囲気があるとして、「認定されたケースは氷山の一角で、労働環境の改善が急務だ」と訴えている。

 6人は1996〜2006年に亡くなった20〜40歳代の医師で、うち4人は03年以降の死亡だった。死因は、3人が急性心不全や心疾患などの病気、3人は自殺。補償の内訳は、労災認定が4人、訴訟での損害賠償の認定が2人だった。診療科別では麻酔科、小児科、研修医が各2人。

 死亡事例以外でも、昨年1月に脳出血で倒れ、半身まひになった広島県の40歳代の産婦人科医が今年8月に労災認定を受けている。

(2007年12月13日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071213-OYT8T00081.htm


医師でも過労死になるということは、医学的知識は過労死を防ぐのにはあまり有用ではないのでしょうか。過労死基準の認定には医学的な判断が盛り込まれているので、医学的な知識を使えば過労死を防ぐこともできそうな気もするのですが。
法律の知識があってもダメなようです。これはhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20071212/143054/の「日本の裁判官がおかしい (ニュースを斬る):NBonline(日経ビジネス オンライン)」に書かれているように、裁判官の過労死が多いことからの推察です。

過労死というのは死んだ後に判定するものようですが、判定基準は公開されているので死ぬ前に判断することも可能でしょう。つまり、自分が死んだら過労死になるかとか、家族が死んだら過労死になるのだろうかということを推測することが可能なわけです。そこでもし自分や家族が死んだ場合に過労死になるであろうと判断された場合にはどうしたらいいでしょうか。過労死を防ぐためには、何らかの方法で仕事を減らすなどして状況を変える、極端な方法としては仕事を辞めるということも考えられます。ただし、死んだら過労死になる労働状態でも死ぬと決まったわけではないので、その辺はリスクとコストの兼ね合いで決めるしかないのでしょう。そして、たいていの人はそうしているのでしょう。


参考:http://www.ne.jp/asahi/amano/matsuo/oh/00law/sinkijun.htm 過労死新認定基準