Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

男性、女性

http://d.hatena.ne.jp/ululun/20080214/1202961278の『GIDと「本当の性別」 - 煩悩是道場』に書かれていたことから、以下に引用する雇用する場合の性別の申告の必要性に関して。

今回被告となったデザイン会社のウエブサイトには求人の為のフォームが設置されており、男性か女性かを選択しなければならなくなっている。

このようなフォームは日常的に見かけるものであるのだが、殆どの場合何も考えないで性別欄を設置していると思うので、そのような場合は撤廃すべきではないだろうか。

http://d.hatena.ne.jp/ululun/20080214/1202961278


求人には性別の情報は必要ないと言えばそうかもしれないけれど、それならば氏名も必要ないと言うこともできそうです。*1雇用の際に必要な情報であれば、求人時に確認する合理的な理由として認められないでもないかなと思いました。

雇用する場合に、対象者の性別を知ることは会社にとって必要なのだろうかといったこと考えてみました。結論としては性別を知る必要はあるだろういうものですが、その理由を以下に説明します。
まず、妊娠出産にともなう産休が女性にしか認められていないということ。ただこれは、男女の区別を無くして妊娠した者に対して産休を与えるとしたところでたいした問題は無さそうです。いわゆる生理休暇に関しては、少し問題かもしれません。妊娠の場合は、それを母子手帳などの書類で確認することが可能ですが、生理休暇に対しては制度上確認できないことになっているからです。だから従業員の性別の確認をしない場合に、おそらく男性であろう者が生理休暇の申請を出してもそれを拒むことが出来ません。健康診断の項目に関しても男女で差があったような記憶もあります。
あとは、個人用のロッカーなどはたいてい男女別になっていますが、誰が女性で誰が男性かということがわからなければ分けることは出来ません。トイレに関しても男女の区別が必要というのが現在の社会規範のように思います。
とはいっても、女性用のトイレが混雑している時に男性用のトイレを使用しても平気な女性というのもそれほど珍しくないようなので、それほど厳密な規範とも言えなさそうです。でも男性が女性トイレを使用することに関しては、抵抗を感じる人が多いような気がします。駅のトイレなどで片方を清掃中の場合に、一時的に男女共用となる場合もあるといえばあるようですが。


(4月5日)
アメリカの話ですが、男性が妊娠したというニュースがありました。この場合は産休がとれるのだろうかというのが気になりました。

【4月5日 AFP】トーマス・ビーティー(Thomas Beatie)さんは、女性として生まれた後、性転換手術を受けて法的に男性となったが、現在妊娠中。雑誌で妊娠が告白されるや性同一性障害者の権利をめぐり、米国で議論が白熱している。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2374139/2802566

*1:必要ないとかではないですが、戸籍名と違う名前を使いたいと希望する人はいるようです。