男は正規、女は非正規だと結婚しやすい

毎日新聞のニュース「厚労省調査非正規労働者の３０代男性、未婚７５％− 毎日ｊｐ(毎日新聞)」から。

３０代男性の非正規労働者の７５．６％が未婚で、正規労働者（３０．７％）と２．５倍もの差のあることが厚生労働省が３０日公表した調査結果（１０年実施）で分かった。０４年実施の前回の４５．５％から６年で３０ポイントも増加した。非正規労働者の経済的な不安定と、未婚化の進行が強く結びついている現状が明らかになった。

　男性非正規労働者の急激な未婚・晩婚化は４０代でも進んでおり、前回の２５．３％から４５．７％と半分近くに達している。正規労働者は３０代で３０．７％と５ポイント程度上昇したが、４０代は前回並みの１５．１％。一方、女性は正規の方が未婚割合が高く、３０代は前回並みの４６．５％、４０代は９ポイント近く上昇して２２．３％だった。こちらは女性が働きながら結婚・子育てをする環境がなお十分ではない状況が反映している。

http://mainichi.jp/select/news/20120831k0000m040086000c.html

この結果からすると、男性は正規労働者で女性は非正規労働者のようにすれば婚姻率は上がるのかなと思いました。一昔前はそういった状況だったのではないでしょうか。
そこからだんだん女性の社会進出が進んでいったわけで、今さら昔のように男性が正規労働者で女性は日正規労働者のようにはならないでしょう。しかし労働については男女の差が少なくなってきているものの、結婚相手に求めるものは昔ながらの男が働いて女は家庭からあまり変わっていないのかもしれません。

調査結果の詳細は厚生労働省から公開されています。それを見て気になったのはアンケートには生年月日や男女を書く所はあっても、結婚しているかどうかや正規雇用かどうかについては何も聞いていない点です。だからアンケートだけではなく戸籍や税金のデータと組み合わせたのだと推測されますが、そうするとアンケートを書いたのが誰なのかを把握する必要があります。
アンケートの調査票には名前を書く欄は無いので、それだけだと無記名アンケートだと思ってしまうかもしれませんが、実際は書いた人が誰なのかを把握できて婚姻や就業状況も調べているわけです。

参考資料：厚生労働省「平成２２年社会保障を支える世代に関する意識等調査結果」http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002gruv.html