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3500万

はてなブックマークで紹介されていたhttp://www.asahi.com/life/update/0219/OSK200802190069.htmlの「asahi.com:報酬年3500万円、麻酔科医を募集 大阪・泉佐野市 - 暮らし」に関して。

 関西空港の対岸にある大阪府泉佐野市の市立泉佐野病院で、激務などを理由に麻酔科の常勤医が一斉退職する見通しとなり、後任の医師を確保するため、病院側が最高で年3500万円の報酬を雇用条件に提示していることがわかった。麻酔科医が不在になれば、救急対応を含む大半の手術ができなくなる。拠点病院としての機能低下を防ぐ窮余の一策としている。

 同病院の麻酔科には現在、4人の常勤医師がいるが、いずれも3月末で辞職する可能性が高い。一部の医師が昨年末に辞職を願い出たのを機に、残る医師も「補充なしで手術室を支えられない」と退職を決めたという。

 年収3500万円は病院事業管理者(特別職)の約2倍。厚生労働省の調査(昨年6月時点)では、自治体病院勤務医の平均年収は1427万円で、これと比べても突出している。同病院は所属先のない「フリー」の麻酔科医に1日約12万円の報酬を支払っているといい、この水準をもとに年収をはじき出した。今月1日から大学などに要請する形で募集を始めたところ、これまでに数件の引き合いがあるという。

http://www.asahi.com/life/update/0219/OSK200802190069.html


最高で年3500万円という年収を得るためには、どの位働く必要があるのかが気になりました。記事にある1日約12万円をもとに計算してみます。
3500万÷12万を計算すると291.66…となるので、年に292日働くと年収3500万円を超えます。年間の休日は73日で、月あたりだと約6日。週休2日とはいかないけれど、隔週で2日は休めそうな感じです。
でもこれでは夏休みも正月休みもありません。比較のために、一般的な仕事の休日を考えてみます。

まず週休2日で、1年は約52週間だから104日の休み。それから国民の祝日・休日が14日。夏休みとお正月休みが各4日として計8日。有給休暇もあります。20日あっても全部休む人は少ないだろうし、ここでは4日にしておきます。そうすると年間休日が130日になります。*1
年に130日の休みということは、平均すると月に10日以上です。勤務日数を計算すると235日になります。
ここで、日給12万円で235日間勤務した場合の年収を計算してみると、2820万円です。3000万円以下になってしまいました。でもまだ勤務医の平均年収は1427万円よりはだいぶ上です。

しかし、年収3500万円がだいぶ過酷な勤務だと推測されることからすると、日給12万円というのも少し疑ってみる必要がありそうです。1日に手術1件の麻酔といった場合では12万円にはならないのではないのでしょうか。手術を詰め込めるだけ詰め込んだ時の報酬が12万円だったりなんてことを思いました。最大12万円なのか、平均12万円なのかその辺は記事ではっきりさせてほしいところです。それにもといた麻酔科の常勤医の退職理由が激務などとなっているのだから、それが具体的にどの程度なのかというのも知りたいところです。

*1:祝・休日が土曜になった場合などを考えると単純に足すことは出来ないので、これは概算です。