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宝くじはニセ科学か

はじめに

宝くじは、確率から計算される期待値から考えれば明らかに損をする商品です。保険のように、万が一の対策としての有用性も宝くじにはありません。では、宝くじはインチキ商品なのでしょうか。

宝くじと科学

宝くじの当選確率は、公開されています。1ユニットの枚数が何枚で、何等の当りが何本というのはクジの裏面にも書いてあります。この点では嘘はついていないし、はっきりと書いてあるものを無視して当ると思っている人がいたら、その人の自己責任のようにも思います。

宝くじとCM

しかし、宝くじの宣伝はあたかも簡単に当るかのような誤解を招くようなつくりになってはいないでしょうか。圧倒的多数のあたらない場合についての説明が無く、一等の賞金が幾らだといったことばかりを強調して繰り返したら、それを見た人が誤解したとしても、必ずしも本人の自己責任とばかりもいえないかもしれません。

宝くじとニセ科学

宝くじなどの当りを予想するなどと称する必勝法の類は、雑誌の広告などでよくみかけます。そして、公正取引委員会から合理的な根拠が無いとして排除命令を受けることも多いようです。虚偽の表示が良くないのは確かですが、宝くじも似たようなものではと思わなくもありません。
宝くじの場合は、虚偽の表示をしていないという点が大きく違うのですが、では虚偽の表示をしないのならば必勝法の類も問題ないのでしょうか。
「宝くじの当選確率を何倍にもする方法」という表示はどうでしょう。何倍にもするというのが虚偽でなければ問題ないのでしょうか。確率の法則からも確かな当選確率を何倍にもする方法というのは存在します。
何枚も買えば、買った枚数だけ当選確率はアップします。
他には、「3の倍数の番号を選んで買うと1等または前後賞が当る確率を3倍近くにアップ」はどうでしょう。これも、確率の法則から確かなことです。
こういった、合理的な根拠が明らかな方法ならば問題ないのでしょうか。そして、こういったことを宝くじの宣伝と同じような方法で宣伝することは。