Log of ROYGB

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ミクロとマクロと経済学

個人が貯蓄をするのはミクロとしては良い行動だが、マクロとしてみると消費が抑えられるので経済にはマイナスだといった意見を目にすることがあります。しかし、貯金されたお金はなにもせずに銀行の金庫にしまわれているわけではなく、だれかに貸し出されているはずです。そして、借りたお金が使われれば、消費が抑えられることにはならないんではないかと考えたりします。

同様に、国が景気対策として公共工事などを行う場合に、財源として国債が発行され、それを誰かが買うわけです。そして国債を買わなければ別のものに使われたはずのお金が、国債を経由して使われるだけで、マクロとしてはプラスマイナスゼロのように感じます。

ただし、期間あたりの生産や消費の量は変わることができるので、同じ期間で今までよりも沢山生産して沢山消費すれば景気はアップするし、生産が減って消費も減れば景気もダウンすることはありそう。でも生産がともなわないで、取引と消費だけが増えるのでは花見酒の経済になってしまいます。