Log of ROYGB

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掛け算と単位

掛け算の考え方について。





図の赤い丸が人だとして、Aから見ると3人で、Bから見ると4人です。
合計は
3×4=12
で、12人です。
でも単位を考えると
3(人)×4(人)なので12(人・人)となりそうですが、そうでないのはどうしてでしょうか。
というのは前に「掛け算の不思議」でも紹介した「MORI LOG ACADEMY 単位」に書いてあったことです。現在は「MORI LOG ACADEMY」は消えていますがインターネットアーカイブにあるものをみることはできます。その続きの「単位再び」も同様です。
参考リンク:http://web.archive.org/web/20080202175008/http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2005/10/post_41.html
参考リンク2:http://web.archive.org/web/20080202175013/http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2005/10/post_57.html


ところで、Aから見て3人、Bから見て4人でも、こんな並び方だった場合はどうでしょうか。



この場合には3×4=12という計算は使えません。でも、なぜ使えないのでしょうか。逆に、最初の図の場合にはなぜ使えるのでしょう。


もっと人数をへらしても、こうすればAから見て3人でBから見て4人です。



そういったことを考えていくと、最初の場合も3人と4人を掛けているのではないことがわかります。



この図のように、3人のグループが4つあると考えれば問題は解決しそうです。
単位の問題も、1グループあたり3人を(人/グループ)という単位で表すことで、
3(人/グループ)×4(グループ)=12(人)
となります。
2番目や3番目の図の場合は、3人のグループが4つあるわけではないので3×4という計算にはならないということです。


グループの分け方は、ひとつに限るわけではありません。



このように4人のグループが3つあると考えてもかまわないわけです。
2人のグループが6つでもよいし、6人のグループが2つ、もっといえば12人のグループが1つと考えることもできるわけです。