Log of ROYGB

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ゲームと社会

ゲームは現実とは無関係とする考え方もあります。ゲームが現実と同じということはないにしろ、全くの無関係といこともないような気がします。
将棋や囲碁は、それが発生して発展した当時の戦争を模しています。軍略を学ぶために囲碁や将棋が使われたということもあったようです。
将棋というゲームを現実化すれば、自分は王将*1として配下の武将を率い、自分と同じ規模の相手と戦うのだと考えることができます。


さて、昨日のライアーゲームの話ですが、これも単なるゲームではないのかもというのを寝る前に考えていました。


プロジェクトの責任者として仕事を成功させるというのが、入社試験で行われたゲームを現実化したものとして頭に浮かびました。


手持ちの資金は3億円。使っても良いが、回収する必要がある。
プロジェクトの為の設備や人員はそろっていて、最後までいけば2億円の売り上げはかたい。
しかし設備費や人件費なども約2億円なので、売り上げ2億ではトントンだから成功とはいえない。
プロジェクトの成功用件は、手持ち資金の回収も含めて6億円の売り上げ。


こんな風に考えると、入社試験でのゲームは単なるゲームではないということになります。1億円というお金の単位も、現実味を帯びてきます。
他のルールも現実の仕事に即した考え方で、ある程度の説明はつきます。
他のプレーヤーは、自分と同じようなプロジェクトを進行していて、妨害したりしてもそれが直接自分の利益になるわけではない。交渉による合併や共同事業、部門売却などはあり得るが、お互いに自分の利益が得られないとまとまりにくい。
カードのマークがばらばらというのは、例えば相互に持っている特許などがある場合などか。
パスが1回1億というのは、プロジェクトの停滞による損失。何もしなかったとしても設備費や人件費といった固定費はかかるので。


現実はもっと複雑なのでしょうが、そこはゲームとして単純化されているのでしょう。将棋だって、実際の戦いならば同じ人数などにはこだわらすに相手よりも多くの兵や武器を集めるだろうし。
また試験を行った会社が広告業ということからすると、もう少し違った現実化のやり方もあるのかもしれません。上に書いたのは製造業的な仕事を想定しています。

*1:もしくは玉将