Log of ROYGB

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0は存在しない

リンゴが1個とミカンが1個では、1個という数は同じですが別の物です。
では、リンゴが0個とミカンが0個ではどうでしょう。別のものでしょうか。


何かの個数は、何かを使うことで表すことができます。皿にのったリンゴや、リンゴの絵を使ってリンゴの個数を表すことができます。しかし、0個のリンゴを表すのにはリンゴは使えません。リンゴを使わないで、それがリンゴの個数だということをどう説明すればいいのでしょう。
皿の上に3個のリンゴがあり、そこから3個のリンゴを取り除いた場合には、皿の上にリンゴが0個あると認識することは可能です。しかし、いきなり何もない皿を見てリンゴが0個あると思えるでしょうか。


こうして考えていくと、引き算の結果としての0は存在しても、何かの個数としての0は存在しないのではないかとも思えてきます。−1という数は存在しても−1個のリンゴが存在しないのだから数の存在が個数の存在の根拠にはなりません。


5+0という計算も、何かの個数として考えた場合には不可能かもしれません。


リンゴが5個のった皿とリンゴが0個のった皿のリンゴの個数と考えると不思議はなさそうですが、何ものっていない皿をリンゴが0個のった皿であると断定することはできません。もしリンゴが0個のった皿ではなく、ミカンが0個のった皿だと考えた場合にはリンゴとミカンを足すことになってしまいます。リンゴとミカンの足し算はできません。*1