Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

mとn

任意の偶数が2mで表せるのに、任意の偶数を足すことを2m+2mで表現することはなぜいけないのか

偶数は2で割り切れる数なので、任意の整数をmとして2mで任意の偶数を表すことができます。


たとえばmが2の場合に
2m=4で、4は偶数です。


mが3の場合には
2m=6で、6は偶数です。


偶数と偶数を足した数も偶数で、
たとえば
4+6=10で、10は偶数です。


任意の偶数を表すのに2mを使えば、偶数たす偶数は
2m+2m
のように表すことができる。


これでは同じ数の足し算になってしまうようにも思えてきますが、mの値は任意の整数なのでmが2の場合の2mつまり4と、mが3の場合の2mつまり6を足すのだと考えれば2m+2mで任意の偶数同士を足すのだと思ったとしても不思議はありません。2mが任意の偶数を表せるのに、2m+2mの場合は急に同じ数になってしまうというのも考えてみれば不思議です。それぞれの2mを別々に任意に決めたとして何か問題があるのでしょうか。

同じものと違うもの

でも同じ式の中に出てくるmが、最初のは2で次は3だとかだとわかりにくくなります。だから通常は別の文字を使って区別します。
mが2の場合と3の場合をいっしょの式で使う場合には、片方をmではなくnなどにして
2m+2n
のようにします。

といったような話は授業でやったりするのかな。何となく暗黙の了解として説明無しで進んで行くような気もしたり。これとは逆にx=0の場合とx≠0の場合などに分けて解答する問題だと説明は行なわれるかも。
しかしこうして考えると任意の数というのも完全に任意ではなく、ある時点で任意に設定できるけれどいつでも再設定できるわけでもないということ。


関連リンク

「偶数と偶数の和は偶数であることの説明 - 紙屋研究所http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20140531/1401463750
「偶数と偶数の和は偶数であることの説明 - REVの日記 @はてなhttp://d.hatena.ne.jp/REV/20140531/p1