Log of ROYGB

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虎の巻、アンチョコ、ポニー

虎の巻というと教科書ガイドなどの何かを学ぶ場合に使うガイドブックのことが思い浮かびますが、語源としては兵法書のようです。六韜*1という六巻からなる中国の兵法書のうち奥義が書いてあるのが虎韜巻で、そこから虎の巻となったようです。


虎の巻と似たような意味でアンチョコという言葉もあります。これは何となくフランス語のような響きがあるし、アルバイトみたいにドイツ語から学生が使って定着した例もあるので外国語なのかと思ったら、何と日本語でした。その語源は安直なのだそう。


英語だとpony、crib、trotが虎の巻やアンチョコの意味でも使われるようです。ポニーは小型の馬だし、cribはまぐさ桶でtrotは馬の早足とどれも馬に関係ある言葉なのに何か意味はあるんでしょうか。英語が語源だったら虎の巻でなく、馬の巻になったのかも。
また、英語の場合はカンニングにも同じ語が使われることがあるようです。その点では日本語の虎の巻やアンチョコと少し違います。逆に、英語のcunningにはずるいという意味はあっても、日本語のカンニングという意味は無いというのが面白いところです。

*1:りくとう