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図書カードと個人情報

少し前の図書館の本には借りた人の名前が書いている図書カードが付属していたことがあるようです。そのカードを見れば前に誰が借りたのかわかるのですが、それが問題になったことはあったんだろうかという疑問が浮かびました。


というのは佐賀県武雄市で図書館の業務を民間企業に委託する話があって、ポイントカードが共用化されることにより個人の貸し出し記録が出回ることを問題視する意見をわりと読むことがあったからです。


借りた人の名前が書いてある図書カードは、「耳をすませば」という映画でわりと重要な小道具として使われています。主人公が自分の借りた本を前に借りた人の名前を知ってあれこれ想像したりします。
映画の中では公立の図書館でも名前のわかる図書カードが使われていましたが、学校の図書館ではそうだった記憶がありますが公立図書館でも実際にそういう所があるかは。


個人情報の保護がいわれるようになったのはそんなに古いことでは無い気がするので、昔の図書館で借りた人の名前がわかる図書カードを使っていたとしても問題にはならなかったかもしれません。また、個々の本に付属しているカードの場合は、調べることが可能であったとしても手間がかかることがある種の保護として働いていた可能性もあります。


少し調べてみたところ、本に名前がわかるカードが付属するのはニューアーク式と呼ばれるようで、プライバシーなどの問題で次第に使われなくなったということのようです。

「月島雫さんと天沢聖司くんの出会い、今は――」http://www.kototone.jp/hon/librarian/privacy01.html
「そこで着目すべきはプライバシーの問題じゃなかったと思うんだ - かたつむりは電子図書館の夢をみるか」http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20070701/1183292344



耳をすませば [DVD]

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