アマゾンプライムでやってる仮面ライダーブラックサンを見てますが、いまいちかなという感じです。描写は前のアマゾンズに近いけれど、評価としてはアマゾンにかなり劣るかなあ。最初の何回かに目玉焼きが出てくるのは、アマゾンズの生卵を意識してるのかも。
５０周年作品なので作中でも５０年前の事件が出てきて現在と過去の物語が平行して進みます。過去では学生運動みたいなので、怪人の権利を求めてます。
不思議なのは怪人の人権が認められて５０年もたっていて、現在でも怪人が差別されていること。この辺は外国人差別をモチーフにしてるのでしょうが、怪人による政党であるゴルゴム党が総理と関係が深いのにどうしてと思ってしまいます。
人間形態の怪人は映像を見る限りでは怪人だとわからないのに、バスや店なので怪人だとわかって差別的扱いを受けるのも不思議です。喫茶店で友人が入店を断られるシーンで和泉葵は怒りをあらわにするのですが、その後も普通にその店を使っているのにも違和感があります。
全体に設定やストーリーの整合性がいまひとつで、もう少しなんとかならなかったのかなと思います。たとえば戦争のために怪人化された帰還兵の犯罪などがあって世間に偏見があるとか、現在でも高い身体能力を悪用した怪人の犯罪者もいるという設定にするとか、あとは怪人が子供をさらって食べるといった都市伝説があって、そんな根も葉もない悪質なうわさが、と思っていたら実はヘブンが…みたいにすればなんてことを思いました。
描写のリアリティをあげてしまったので、設定やストーリーのあらが目に付いてしまうのかなあという印象です。
