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クララ白書とアグネス白書

だいぶ前に読んだ本ですが、電子書籍の割引セールで購入しての再読。クララ白書は中学3年の1年間、アグネス白書は高1の1年間を描いてます。
名門女子校の仲良し3人組の話で、少女マンガでありがちなパターン。マンガ化もされてていて、たしかマンガでも読んだはず。
主人公しーのは、親の転勤の都合で3年から寄宿舎生活を始めます。寄宿舎の名前がクララ。同じく3年からクララ舎に入寮する転校生2人と、ある課題をこなすのが第一章のドーナッツ騒動。夜の食堂にレオタードを着て忍び込んだりします。大体1章ごとに話がまとまっている連作短編的な感じです。たとえば、どうして中3になってから転校してきたのかという話や、やたらとちょっかいをかけてくる下級生の話などがあります。
高校に進学したアグネス白書では、同室になる高校からのメンバーが出てきます。最初は敵対的だけど、仲良くなるというクララでもあったパターンです。
アグネス白書で印象的なのは、理想の相手というのはあまりいいものではないという話です。同室の朝衣が中学の時の理想として、花びらが降りしきるなかで自分が大好きな相手に告白されたいみたいなことを語ります。そんな少女マンガでもなさそうなベタな理想ですが、実は実現していたという驚き。
コバルト文庫は、新井素子さんの本を最初に読んで、あとは氷室冴子は何で読んだのだったか。友達が読んでたか、マンガ化されたのを先に読んだのかも。