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甘やかす

はてなブックマークで紹介されていたhttp://www.kato-lab.net/education/edu01.htmlの「加藤諦三ホームページ - 人を育てる 第1回」に関して。書かれたのは2002/10/08のようなので、少し前のものが話題になったようです。

しかしそうではない。この人は自分に眼を向けて欲しいと言う甘えの欲求が満たされないから、その様に社会性のない大人になったのである。よく「親が子供を甘やかしすぎて子供をスポイルした」と言う。これは間違いである。スポイルされた大人になった場合、親は子供を甘やかしてはいない。逆に甘えることを許さなかったのである。
 子供は甘えたかった。つまり親の積極的な関心が欲しかった。しかし親の注意を得たいときに親の注意を得られなかった。そこで大人になっても甘えの欲求が満たされていなくて暴れまわっているのである。
 あれをしろ、これをしろという要求は、私に言わせれば、いわゆる「不安なしがみつき」である。「不安なしがみつき」とは子供養育研究の権威ボールビーの言葉である。
 一般に「甘やかされてスポイルされた大人」と言われている人達は、不安だからわがままを言って、身近な人達にしがみついているだけである。分かりやすく言えば、絡んでいるのである。わがままを言って周囲の人の関心を確認したいのである。
 子供を甘やかしすぎてスポイルするということはない。甘えの欲求は甘えられれば解消する。子供をスポイルするのは親の無関心である。

http://www.kato-lab.net/education/edu01.html


ここでは一般的な「甘やかし」とは少し違ったものを想定しているようです。それが何なのかというと周囲の人の関心といったどちらかというと精神的なもののことのようです。また、具体的な甘やかしというか愛情の伝え方に関しては他の回*1で書かれているようです。1回分の文章は短いし読みやすいのですが、同じことが何度も改訂あるのにはまとめて読んだせいか気になりました。それからNEXTのリンクがところどころ間違っているので目次に戻る必要があります。ファイル名は連番なので、アドレスの数字を変えてもいいんですが。


人間ではないのですが、盲導犬のパピーウォーカーというのが愛情によって甘やかすことによってスポイルされない実例になるのかも思いました。いきなり盲導犬になる為の訓練を開始するのではなくて、生まれて少しは一般の家庭で育てることが将来の良い結果をもたらすようです。

パピーウォーカーとは、将来盲導犬になる為に生まれてきた子犬(パピー)を約10ヵ月間、家族の一員として育てていただくボランティアです。

子犬にとって生まれてからの1年間はとても大切な時期です。この時期にたくさんの経験や出会いをすることにより、豊かな感受性を培うことができます。パピーウォーカーには子犬にできるだけ多くのことを体験させて頂くようお願いしています。また、人間社会の中での良きパートナーとなれるように、スタッフの指示のもとで、基本的なしつけもお願いしています。

http://www.moudouken.net/modules/tinyd8/index.php?id=17

*1:http://www.kato-lab.net/education/edu55.htmlとか。逆に相反するように思われるようなhttp://www.kato-lab.net/education/edu88.htmlもあります。