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酸をかけて失明させる刑罰

はてなブックマークで紹介されていたニュースから。

テヘラン(CNN) 女性の顔に酸をかけて失明させた男に対し、テヘラン地方裁判所が被害者の訴えを認め、同じように酸をかけて失明させることを命じる判決を言い渡した。

(略)

女性は何度も手術を受け、スペインでも治療を受けたが視力が回復する見込みはないという。男は公判で今でも女性と結婚したいと語ったが、女性はその申し出を拒絶。「目には目を」のイスラム法に基づき、加害者に自分と同じ苦しみを与えて「女性の顔に酸を投げつける権利などないことを分からせてほしい」と求めた。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200812180031.html


刑罰として失明させるというのはずいぶん残酷なような気がします。しかし、日本の法律でも死刑というのはこれと同様な「目には目を」という思想にもとづくものかもしれません。そうしてみると、死刑の無い国から見た日本のような死刑のある国の印象というのが想像できるかも。


死刑は認めるのに、酸で失明させることは認めないとしたら、どう説明できるのだろうかなんてことを考えました。どちらも認めないことにすればダブルスタンダードの問題は解決するかと言うとそうもいきません。
懲役や禁固という刑罰にしても、それが良くないことだと考えることもできるからです。誰かを監禁したり強制的に働かせたりすれば犯罪ですが、禁固や懲役というのは法の名の下にそれを行っているからです。
死刑や酸で失明させることはダメなのに、懲役や禁固を認めるとしたら、その違う判断に対する説明が必要になってきます。懲罰としてではなく更生の為のものだとすれば一応は説明になるかもしれません。