Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

電話を拾った場合、拾われた場合

はてなブックマークで話題になっていた、http://slashdot.jp/~GetSet/journal/490564の「クロネコヤマトの信じがたい最悪な対応の話 - GetSet の日記」に関して。
ここで書かれていることに問題があるということに同意するとして、ではどうしたらよ良かったのかと考えるとなかなか難しい問題です。

考えてみると、今回は携帯電話だったから、相手に掛けるという対応をしたわけだけど、もっと一般的に拾得物と考えると、1警察に届ける 2場所の管理者に届ける 3相手に連絡する の三つがあるわけだ。
1-2は今回はできなかった、あるいはしたくなかった。3が可能だったので、掛けた。
しかし、3を選択した場合、手帳であれなんであれ、届けるコストは取得者が負担する形になることが多い。拾った手帳を持ち主に届ける、郵送してやるなどのケースだ。ここで相手に電話してもすぐとりにくるなんてことはないよ。普通。自分の住所を教えて手帳を取りにこさせるのも普通ではない。ずっとそこで待っててやるもありえない。だから、3を選択しながら、相手に何かしてやる気がない、のはおかしい。

http://slashdot.jp/comments.pl?sid=470676&cid=1664734


これは、元記事のコメントですが、拾った人の対応について考えられています。これ以外には、4.何もしない、のようなことも思いつきます。


拾得物の連絡を受けたクロネコヤマト側の対応としてはどんなことが考えられるでしょう。とりあえず礼を言っておくというのは、わりと有効だと思います。マニュアルで、どんな場合でも「ありがとうございます」と言うようにとしておくこともそれほど難しくはないでしょう。
でも、そこから先はかなり難しくなりそうです。今回のように、電話を拾ったという連絡を受けた場合でも、相手がどんな意図なのかは不明だからです。ほとんどのは善意によって連絡してきた場合なのでしょうが、その中にも今回のようにすぐ怒り出す相手の場合もあるし、極端な話としては電話を拾ったことをネタにした脅迫かもしれません。
脅迫のような場合は非常に少ないでしょうが、セキュリティ的な面からは考えないわけにもいかないような。少なくとも、落とした電話に記録されている情報が漏れたて悪用されることを心配する程度には考えておくのがバランス的に良いでしょう。


電話を落とさないようにするにはどうしたら良いかという別の面からのアプローチも有効でしょう。同じクロネコヤマトの例ですが、アイドリングストップを徹底させるために車のキーをヒモでドライバーと繋ぐようにしたというのがあります。それによって、車から降りるときには必ずエンジンを停止させてキーを抜くようになったそうです。
これと同じように、携帯電話もヒモなどで繋いでおけば落とす心配は無くなります。ただし、運転中などに邪魔にならないような工夫も必要かも。
他には、車に親子電話の親機のような物を設置して、子機を持ち出すようにするとか。電話帳などの情報は親機で管理する仕組みなら、子機を落した場合の影響は少なくなります。


しかしまあ、技術的な工夫によって問題が起きる可能性を減らすことはできますが、ゼロにすることはできません。そして、問題が発生した場合の対応としては、人間心理なども踏まえておいた方が有効でしょう。上で書いたように、本心はなんであれとりあえず「ありがとう」とか礼を言うようにするとかです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。