Log of ROYGB

はてなダイアリーが廃止されるので、引っ越しました。

早生まれとJリーガーと統計

http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1117.htmlの「早生まれ(1〜3月生まれ)の人生の難易度の高さは異常。ベリーハードってレベルじゃねえ ニュース2ちゃんねる」が多くのブックマーク*1を集めています。
そこで紹介されているJリーグ選手のデータなどを見ると、生まれた月が何らかの影響を与えているように思えます。
参考:http://www.j-league.or.jp/document/jnews/84/10.html「サッカー選手の誕生月の検証」


サッカー選手以外ではどうなのかとか、日本以外の国ではどうかという疑問も出てきます。特に、日本と年度の切れ目が違う国でも同じような傾向があるのかが気になるところです。
http://www.volleyball.gr.jp/hayaumare.htmの「早生まれは損か」では複数のスポーツのトップアスリートについて調べた結果がのっています。


あまり誕生月と関係ないスポーツもあるにしろ、関係があるスポーツがあるということは、一般の人にも誕生月が何らかの影響を与えているに違いない。こう考える人も多いと思います。
しかし、トップアスリートの傾向が一般人にあてはまるとは限らない。そういったことをこれから説明しようと思います。


なにかの試験の結果として、平均が60で、最低が30から最高が90まで分布していたとします。
グラフにするとこういう感じで、これをグループAの結果とします。


もうひとつのグループBを考えます。平均は61、最低が31で最高が91と最初のグループAよりもほんの少しだけ良い結果です。


AとB両方のグループの上位を比べてみると、グループBが多くなります。90以上からだとBグループの91の人と90の人、そしてAグループの90の人が選ばれるわけだし、91以上ならばBグループの人しか選ばれません。


トップから何人かが全てBグループだというのだけを見たら、BグループはAグループよりもかなり良い集団だと思うかもしれませんが、平均で見ればわずか1違うだけです。
これが、Jリーグ選手などの平均レベルよりもかなり上位の傾向を、全体にそのまま当てはめられない理由です。


それでも、AグループとBグループの平均の差がと上位の違いは同じ傾向ではないかと思う人もいるかもしれません。上位の違いを見ることで、平均のわずかな差が判断できると。
そういう人の為にCグループも用意しました。平均は62とAグループよりも高いですが、最低38から最高88までとAグループよりも狭い範囲に分布しています。


AとCの上位を選ぶと、Aグループからまず選ばれていきます。Aグループの90と89の人が選ばれた後にならないとCグループからは選ばれません。
この場合に上位に選ばれたのがAグループからだから、グループ全体としてもAグループが優れていると判断したらそれは間違いです。平均ではCグループの方がAグループよりも上なのですから。