力学における過渡現象

電気回路に過渡現象があるように、力学にも過渡現象があるのではということを少し考えました。*1

長い棒の端を押した場合に、その力が棒全体に伝わるのには少し時間がかかります。
質量ｍの球Ａが速度ｆで同じ質量ｍの球Ｂにぶつかった場合には、球Ａは停止して球Ｂが速度ｆで動き出します。しかし、これは力の伝わる速度について考慮していません。

質量ｍの球Ａが速度ｆで同じ質量ｍの長い棒Ｂにぶつかった場合には、球Ｂの場合と同じように長い棒Ｂも速度ｆで動き出すでしょうか。長い棒Ｂの長さが３０万ｋｍだったばあいには光でも端から端まで１秒はかかりますが、それでも球Ａが衝突した瞬間に長い棒Ｂが速度ｆで動き出すのでしょうか。

*1:きっかけは、http://irobutsu.a.la9.jp/yokuarumachigai.pdf「物理の『よくある間違い』の傾向と対策」