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エジソンと電球

電球を世界にもたらした人というとエジソンが思い浮かびますが、エジソン以前にも電球はありました。ただ材料に白金を使っていたりして普及することはなく、エジソンが安価な炭素電球を量産することで普通の人の暮らしにも電球がもたらされたということのようです。


炭素電球のフィラメントは炭素ですが、最初に成功したのは木綿糸を蒸し焼きにしたものでした。これで電球が出来るという目処はたったのですが、木綿糸からつくったフィラメントは壊れやすかったので実用性としとしてはまだまだでした。
それからいろんな材料を使って実験をして、最終的には竹をつかったフィラメントで実用的な炭素電球が完成したました。この竹が日本の竹だというのもわりと有名なエピソードです。


最終的な製品に使われたのは竹のフィラメントなので、最初の木綿糸のフィラメントは製品では使われることが無かったわけです。しかし実験室でのはじめての成功によってその後の道筋がつけられたと考えれば、木綿糸での成功がなければその後の成功も無かったかもしれません。


エジソン以外に炭素電球を開発していた人もいて、紙などを使ったフィラメントで炭素電球を作ったスワンとエジソンの間では裁判での争いもあり、最終的には和解して合同で会社をつくったりもしているみたいです。


エジソン効果というエジソンの名前からとられた現象は、白熱電球の研究の副産物としてもたらされたものです。電球のフィラメントとは別に電極を入れておくと、フィラメントと電極の間に電気が流れるがその方向は片方だけになるというのがエジソン効果です。エジソンは電球のフィラメントを長持ちさせる研究でみつけたエジソン効果をたいして重要視していなかったみたいですが、これは真空管の基礎をなす原理です。